お米と庄内の歴史

日本海に面した庄内平野は、日本有数の米どころとして有名です。
 
庄内とお米の歴史は古く、出羽の国の時代にさかのぼります。
 
庄内地方に稲作が伝わってきたのは、今からおよそ2,200年から2,300年くらい前のことだと言われています。
 
また、1,672年に江戸が大飢饉に見舞われたとき、庄内のお米を大量に運び、江戸の危機を救ったと言われています。

 

庄内平野とは

山形県の北西部にあたり、日本海に面した庄内平野は、大昔「潟湖(せきこ)」といって、海とつながる大きな湖でした。
 
その湖に山形県内を流れる最上川が運んでくる土や砂がたまって、だんだんと埋められていき、今では南北に100キロメートル、東西に約40キロメートルにおよぶ広大な平野が形成されました。

 

庄内の米が美味しいワケ

庄内には日本三大急流の一つ最上川をはじめとする大小の河川があります。
 
最上川は一つの都府県のみを海域とする河川として「日本国内最長」です。
 
それらの河川がゆっくりと長い年月をかけて運んだ栄養分の豊かな土壌と、海からの心地よい風、山からの涼しい風、夏の冬の気温差など米づくりとしては最も適しています。
 
また、山形県は四季の変化が豊かで、冬の深々と降る雪は山に蓄えられ、春にはなると豊かな雪解け水、湧き水となって水田を潤します。
 
夏は気温が高くなり、たくさんの日照時間があります。
 
これらの自然豊かな環境の恩恵を受け秋、黄金色に輝く田んぼが一面に広がります。庄内の田園景色は絶景です。

 

農家の情熱

明治維新以来、庄内地方では民間の育種家が活発に新品種の開発に取り組んでいました。
 
またその成果は全国的にも広く知られています。
 
現在の良食味米の歴史は、明治・大正時代の山形県庄内地域の民間育種家の功績抜きには語れません。
 
そして、先人のお米づくりに対する情熱は、現代も脈々と引き継がれています。

 

山形県庄内地方の郷土料理「弁慶飯」

庄内地方独特の料理に、昔からの料理で「弁慶飯」(べんけいめし、みそ焼きおにぎり)があります。
 
弁慶の握りこぶしに似ていることから名づけられた伝統料理です。(諸説あり)
 
香ばしい青菜の焦げ目と、味噌の香ばしい
 
風味が相性抜群です。

弁慶飯の作り方
1.丸く握ったおにぎりに味噌を塗る。
2.半分に切った青菜漬を巻きつける。
3.フライパンやトースターで両面に焼き目がつけば完成!